福岡県で溶射工事を行っております、T.Sアシスト株式会社の清水です。
あなたは、溶射工事という言葉を聞いたことはありますか?
高い防錆効果が得られる溶射工事の技術は、需要があります。
しかし、溶射工事は一般的な塗装工事とは少し違うため、知らないという人も多いでしょう。
そこで今回は、溶射工事の「基礎知識」について詳しく解説していきます。
ぜひ、転職や就職をお考えの方、溶射工事について詳しく知りたい方は最後までチェックしてみてくださいね。
溶射とは?
溶射とは、金属やセラミックスなどの溶射材料をさまざまな熱源によって溶解または軟化させ、加工対象物の表面に溶解粒子を吹き付けて被膜を形成する「表面改質技術」です。
鉄鋼構造物などの防食性を向上させることを目的として、施工されます。
一般的な塗装と比べて耐久性に優れており、乾燥時間が不要で広範囲の吹き付けが可能なため工事時間が短く済むことが特徴です。
溶射法の種類
溶射工事では、溶射材料の融点以上に加熱させ、吹き付けを行っていきます。
溶射法の種類は、下記のようにいくつかに分かれます。
では、実際にどのような種類が存在するのかをチェックしていきましょう。
●フレーム溶射
フレーム溶射は、アセチレンなどのガス燃料と酸素による燃焼フレームを熱源とする溶射法です。
ワイヤーや粉末、棒状の溶射材料を供給し、溶解粒子を燃焼ガスによって加工対象物に吹き付けたり、溶解した材料溶液を圧縮空または燃焼ガスによって液滴として吹き付け成膜します。
●高速フレーム溶射
高速フレーム溶射は、最も高い運動エネルギーを利用する溶射法で、溶解粒子の飛行速度が高速な点が特徴です。
高速で粒子が加工対象物に衝突するため、緻密で密着力の高い被膜が形成されます。
●アーク溶射
アーク溶射は、電気エネルギーを熱源とする溶射法です。
溶解材料の2本の金属ワイヤーに電圧を印加(いんか)させてアーク放電を発生させます。
発生した熱により金属ワイヤーを溶解し、圧縮空気などのガス噴射によって溶解粒子を微細化し加工対象物に吹き付けます。
比較的低温で溶射が可能で、加工対象物の変質などを最小限に抑えることができる点が特徴です。
●プラズマ溶射
プラズマ溶射は、高い熱エネルギーを利用する溶射法です。
加熱温度は10,000℃で融点が高く、ほかの溶射法では扱えなかったセラミックス素材もコーティングすることが可能です。
そのため金属からセラミックスまで幅広い材料を溶解することができる点が特徴です。
溶射材料は粉末状で、密着性の高い被膜を形成することができます。
溶射工事の『流れ』
続いては、溶射工事の流れを見ていきましょう。
●仕様書の作成
まず、事前に協議を行い材料の選択や溶射法の決定、仕様書の作成を行います。
●前処理
続いては、素材と溶射被膜の結合を促進するために素材の清浄化(中和処理、油脂類の除去など)を行い、密着性を高めるために素材の粗面化を行い、前処理をします。
●下地溶射
そして、下地溶射でボンディングコートよよばれる下地溶射被膜を形成します。
下地溶射には、素材の酸化を防止したり素材と表面に溶射する溶射材料の密着を高める目的があります。
●後処理
最後に、後処理として熱処理や封孔処理、仕上げ加工を行います。
●検査
施工後に検査員による検査を行い、問題がなければ溶射工事は完了です。
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T.Sアシスト株式会社では、各現場での溶射工事や防食工事をメインに仕事を行っております。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、溶射の基礎知識についてご紹介しました。
この記事が、あなたの疑問を解決し転職や就職の際の参考となりましたら幸いです。
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