塗装工に将来性はある?実は意外な安定性が

2023.09.01

福岡県で溶射工事・塗装工事等を行っております、T.S・アシスト株式会社の清水です。

塗装、とひとくちに言っても、対象になるものは戸建て住宅から橋梁までさまざま。
見た目をきれいに整えるほか、雨などによる影響から構造物を守るために、塗装工事は生活において欠かせない存在です。
工事に従事する塗装工は、今後も必要とされる職人と言えるでしょう。

とはいえ、現在は業界全体で人手不足になっており、とくに若い職人が必要とされています。
塗装工を目指している方にとって、その将来性は気になるところ。

今回は塗装工に将来性があるのかどうかについて、解説したいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

■ 塗装工の仕事内容とは

塗装工とは、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。

・住宅の塗装

おそらく多くの塗装工が従事しているのは、住宅の塗装です。
外壁・屋根の塗装は、約10年ごとのスパンで必要とされるメンテナンス工事です。

・車の板金塗装

ぶつけてへこんだ、こすって傷ついた車のボディ・フレームを、元のような状態に補修する際の塗装です。
こちらは車修理業界に属しており、住宅塗装とは別の高い技術が求められます。

・鉄骨、橋梁などの構造物の塗装

橋梁や建物の鉄骨などは、時間がたつとサビて耐久性に問題が出てきます。
そのため、サビ止め塗料を塗るなどの処置が定期的に必要です。
なお、当社ではこのような鉄鋼構造物に対して、溶射という表面改質を行う工事を主としてます。

■ 塗装の仕事はチャレンジしやすい

塗装の仕事は、比較的思い立てば挑戦しやすいと言えます。

・工事に資格が要らない

仕事を始めるにあたって免許や資格が必要な職業は多いですが、塗装工については資格がなくても工事ができます。
そのため、誰であっても参入しやすいのが特徴です。
ただし、何もない状態では信頼性に劣るので、技術や知識を証明する「塗装技能士」「有機溶剤作業主任者」「外壁診断士」などがあると、より多くの仕事を得られるでしょう。

・学歴がなくても活躍している人は多い

塗装工は高卒未満でも活躍している方が多いです。
学歴に不安があっても、融通はきくでしょう。
ただ、経験年数が重要なので、塗装工として食べていくには長く続けていく必要があります。

■ 将来性がある理由

塗装工には少なからず将来性があります。

・リフォーム市場は拡大している

株式会社矢野経済研究所による予測では、2023年の住宅リフォーム市場は7.4兆円に昇るとされています。
5年前に比べると、1兆円以上も高くなっている数字です。
これはコロナ禍によって在宅時間が増えたことから、リフォームの需要が高まり、追い風を受けるかたちで規模が拡大するという予測です。
外壁塗装・屋根塗装は、ほとんどの戸建て住宅に必要な工事のため、安定した需要が見込めます。

参考元株式会社矢野経済研究所「住宅リフォーム市場に関する調査を実施(2023年)」>>

・公共構造物には定期的なメンテナンスが必要

たとえば橋梁ですが、公共の構造物には定期的な補修工事が欠かせません。
このような公共工事は、自治体や国などが依頼主になるため、仕事がなくなることはないでしょう。
現在は国土強靭化計画によって、橋梁の老朽化対策などが進められています。

参考元日経BP「30年後に早期修繕が必要な橋をゼロに、国土強靱化で新対策」>>

■ 生き残るには戦略が必要

塗装工になるのは比較的簡単ですが、生き残っていくにはさまざまな部分で戦略が必要でしょう。

・元請けになる

多くの塗装工事は、まず契約を元請け業者が取り、実際の施工を下請け業者が担当するかたちをとっています。
このような場合、中間マージンなどがかかってくるため、下請けにまわる塗装工の報酬は少なくなる傾向に。実績としても元請けのものとしてカウントされるため、なかなか腕を認められる機会がありません。
自ら営業をかけて契約を取るようになれば、報酬がそのまま懐に入るほか、実績を積めるので、個人事業主になるケースもよく見られます。

・知識と技術を蓄える

塗装においても技術革新が進んでいるほか、自治体によっては便利な補助金制度が設けられていたりします。
工事における技術や、お客様にとってお得になる情報を常にストックしていないと、ほかの塗装業者に負けてしまうでしょう。
新製品の塗料などは、使いこなすまでに時間を要するものもあるため、需要が高まった際にすぐに施工に移れるくらいの技量を身に付ければ、差をつけられるかもしれません。

・ほかにはない技術を身に付ける

個人で経営している塗装工のなかには、ほかのリフォーム工事も請け負っている方もいます。
塗装工事が伸び悩んでも、別の技術を身に付ければ、当面の間はそれで食いつないでいける可能性が高まります。
また、塗装で構造物の問題を解決できなくなっても、別の手段を打てるでしょう。
たとえば屋根がダメージを負って、塗装よりも葺き替えが必要な場合、自分で葺き替えができるならお客様を逃さずに済みます。

■ T.S・アシスト株式会社では正社員を募集中!

T.S・アシスト株式会社は、福岡県北九州市にございます、溶射工事・防食工事・サンドブラスト工事をメインに行っている会社です。
現在、正社員として働いていただける方を募集しております。

塗装工としての技術はもちろん、溶射という特殊な技術も身に付くため、より現場で必要とされる職人へとステップアップできます。従業員の多くは国家資格を取得しており、国家資格取得にかかる費用は、すべて当社が負担。

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■ まとめ

塗装工の将来性については、今後のリフォーム需要や公共工事の継続から、決して暗いものではないでしょう。
ただし、生き残っていくには自分にしかできない技術や知識を磨いて、唯一無二の職人を目指すことが重要かもしれません。

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